メタライザー

こんなのに引っかかる人はいないよな。だいたいなんだよ、キャッチコピーが「パワーの覚醒」って。パワーは理想値−ロスで考えるものであって、覚醒ってのはあくまでも感覚的なもので、それをお金出して買うもので追われちゃあたまらんよ。

金属の表面を滑らかにするって、エンジン内部の部品は非常に高速で動作するので、もしオイルがなければあっという間にメタルが擦れ合って壊れる。なぜ壊れるかというと擦れ合いで超高温になるため。なので、エンジンの部分によって、金属表面を荒くしてオイル保持量を増やす、または溝を掘ってまで潤滑して欲しいわけだ。

それに、全ての金属の表面が滑らかになることは、エンジンからの放熱性(内部だから吸熱性か?)が悪くなり、むしろ燃費の向上につながらない要素もある。燃費が良くなるとすれば、たぶんそれはオイルの軟度がさがったからじゃないか?(添加剤って溶剤だからか?)アルコールや灯油でも似た効果がでるんじゃないか?

それに、金属表面にセラミック層が出来るって書いてあるけど、セラミックってエンジンの熱の前では簡単に炭になってはがれてしまう。そこをロシアの技術でどうにかしたって言うのなら、それはもう既にセラミック層と呼ばれていないはず。

エアコン用もあるけど、エアコンで一番困るのが不純物(埃や油分)が圧縮過程(コンプレッサー)で詰まること。エアコンで効率が落ちるのは表面が荒れたり削れたりするからではない。なぜ詰まるものを入れる理由があるのだろう?

まあ、突っ込みどころ満載で試す気すらしないところが素敵ですな。というか、この宣伝文句で実際に燃費が良くなったりエンジンやエアコンの寿命が延びそうな文章は見つからないぞ?

もちろん!燃費は良くなると思う、というか、エアコンは知らんけど、オイルのほうは燃費が良くなることをほとんど確信できる。

  1. 燃費と言うのは、踏み方で100%変える事ができる(最大2倍になるってことね)
  2. 商品としてのオイルにはマージンがあり、そのマージンを削ることで効率はあげられる。

から。細かくはめんどくさいからもういいっす。